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2016年08月18日

沖縄のお盆「ウークイ」

内地(本土)のお盆は新暦の8月13日〜16日で行いますが、沖縄のお盆は旧暦なので今年は新暦に置き換えると8月15日〜17日です。
ウンケー(迎え日)の朝、墓に酒と線香を持って、ご先祖さまをお迎えに行きます。
昔は「シチグァチムケーヤビンドー、メンソーティクミソーリー」と拝み、松明で案内しました。
家の門の前へ着くと、一拍一礼を4回行って、門には竹をX型にした松明を両側に飾り、ろうそくの灯でお迎えします。

沖縄のお盆「ウークイ」

仏壇には仏桑華(ブッソウゲ)のハイビスカスを飾り、線香はご先祖さまに15本(6本セットの平御香は2つと半分)を焚いた後、家族1名につき3本分の線香を焚きます。
また、おやつのサトウキビ(荷物の担ぎ棒)とアダンの実(現在はパイン)を、夕膳は夏祭り(7月モーイ)に出かける前に供えます。

沖縄のお盆「ウークイ」

ウークイ(送り日)には、朝はお茶湯とお菓子、昼はサツマイモの蒸かしたものとお汁など、またタイやお重を沢山作って仏壇にお供えします。

この日は親戚で夕餉を楽しんだ後に、ご先祖様を送るため、仏前で真夜中にウチカビ(打紙)を焚き、先祖のお下がりのご馳走を皆で頂いてから、ご先祖様のお送りに出掛けます。真夜中に男の代表1名で行くこともありましたが、近年は親戚一同で出掛けるようになり、遠方へ帰る親戚の都合等で精霊流しの時間も早くなっているようです。
沖縄のお盆「ウークイ」

河口の橋の上から、、焚いたウチカビとご馳走や飾りとともに海へ向けて流します。
沖縄のお盆「ウークイ」

小さな集落な筈なのに、日暮れからは、お送りのために村の入り口の一本道の往来が絶えませんでした。
沖縄のお盆「ウークイ」

仏壇のある空き家にも灯がともり、親戚が集まってにぎやかな笑声が響きます。
集落の隅々まで、和やかで懐かしい空気が流れていました。


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Posted by YO-NA at 16:25│Comments(0)祭祀行事
 
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